일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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パリのちかろう

パリの地下牢

野上 豊一郎

野上 豊一郎의 パリの地下牢(パリのちかろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,341자 · 19화면

아오조라 문고

礼拝堂の壁に懸かってる画の中にマリ・アントワネットに関するものが二つある。一つは彼女がタンプル塔からコンシエルジュリに移される時子供たちと別れる場面、今一つはコンシエルジュリの地下牢で聖餐式を受けてる場面。いずれも感傷的な情景で、それをヴェルサイユ宮殿のガレリ・バスに陳列されてる花やかな画(マリ・アントワネットの肖像、彼女が王子・王女たちと並んだ肖像)と較べて見ると、何という哀れな対照だろう! ヴェルサイユの宮殿は二階正面のガラスの大広間から西へ廻って二つ目に王妃の部屋があって、グリザイユの天井とゴブランの壁掛で装飾され、其処にも誇らしげに胸を張った彼女の肖像画を見た。それに続く王妃の小部屋が二つ三つ、思いきって小さい部屋ながら心にくい装飾を凝らし、書斎もあれば、浴室も付いていて、小さいサロンには其処にも美しい彼女の胸像があった。

彼女は美貌でもあったが、非常なおしゃれで、取りわけ衣裳道楽とカルタ遊びには目がなかった。尤も、母親マリア・テレザの目のヴィーンから光っていた間は、それでも遠慮がちであったが、マリア・テレザが死んで後は、世界に怖い者がなくなり、天下晴れて大っぴらの道楽者になった。