후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ピストルのつかいかた
ピストルの使い方
泉 鏡花
泉 鏡花의 ピストルの使い方(ピストルのつかいかた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,100자 · 78화면
しかし、鬢も崩れ、髪も濡れて、二人とも頭から水だらけになっているのは――
――「ベッ、此奴等、血のついた屑切なんか取散らかして、蛆虫め。――この霊地をどうする。」
自動車の助手に、松の枝を折らせ、掃立てさせた傍ら、柄杓を取って、パッパッと水を打つついでに、頭ともいわず肩ともいわず、二人に浴びせかけたのは、銅像の製作家、東京がえりの長髪の運五郎氏で、閣翁運八とともに、自動車で駆上って来た事は更めて言うに及ぶまい。事実に逢着すると、着弾の距離と自動車の速力と大差のない事になる。自動車の方が便利である。
侮辱と唾棄の表現のために、刎ね掛けられた柄杓の水さえ救の露のしたたるか、と多津吉は今は恋人の生命を求むるのに急で、焦燥の極、放心の体でいるのであったが。
「近視の伜が遣りそうな事だわい。不埒ものめが。……その女は、そりゃ何だ。」
袴腰に両腕を張って覗込む、運八翁に、再び蒼白い顔を振上げた。
「門附芸人です、僕の女房です。」
「う、う、おお、似合うたな、おなじように。」
「ああ、お父さん――郡は拳銃を持っていますから。」
少し離れて半円を廻わして、遊山がえりの――自動車より前に駆集った群が、間近くも寄らないのは、銅像に攀じた魔の振袖のはじめから、何となきこの拳銃の影であった。