후리가나로 읽는 일본 고전
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プウルのかたわらで
プウルの傍で
中島 敦의 プウルの傍で(プウルのかたわらで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,843자 · 34화면
三造は急に動悸がはげしくなるのを感じた。こんな経験ははじめてではないということを示したい、お互いの見栄から、二人は黙って、いい加減に見当をつけて、暗い露地にはいった。低い土造の朝鮮家屋の門毎に、真白に塗立てた女達が四五人ずつ立っていた。彼女達はすべて朝鮮人であった。そこらあたりの軒燈は、みな、古風な青い瓦斯燈を使っていた。その白い光の下で、紅だの、緑だの、黄色だの、さまざまな彼女達の下袴の色が、ちらちらと目に映ってくるだけで、その一人一人の顔は、まるで、彼には弁別できなかった。
女達は二人を見ると、不慣れな日本語で呼びかけた。「アガンナサイ、アンタ。」とか、ただ「アンタ、アンタ。」とか、時々は「ホントニ、イロオトコダネ。」とか、そんな片言であった。その最後の言葉が明らかに彼の友達にのみ向って、いわれているのに気がつくと、三造はそんな興奮と狼狽の中にあっても、なお、かすかな不快を感じていた。女達はしまいに、とび出して来て、しつこく彼等を離さなかった。彼等はすっかり狼狽した。彼の友達は浴衣の袖をほころばせ、まっ先に一人で逃出した。逃げおくれた三造は、それでも女共をふり切って友達のあとを追った。