후리가나로 읽는 일본 고전
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モスクワいんしょうき
モスクワ印象記
宮本 百合子
宮本 百合子의 モスクワ印象記(モスクワいんしょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,941자 · 42화면
モスクワ市をかこむ環状並木道は今美しい五月の新緑である。ストラスナーヤ広場からニキーツキー門まで柔い菩提樹の若葉がくれに、赤、黄、紺、プラカートの波が微風にふくらんだ。並木道の左右に売店が並び、各々が意匠した店名を、「アガニョーク」「ゴスイズダート」青葉の下にかかげている。これはモスクワの書籍市だ。菩提樹の新緑、空のプラカート。構成派風な売店の塗料の色彩、すべて新鮮だ。アーチをくぐって無数の市民をひきよせる。樹蔭のベンチにいると、モスクワ読書人をなしている男女のあらゆる分野、年齢の見本を――教授、作家、労働者、学生、今は絵本をかかえて勇み歩く将来のピオニェールまでを包括する党員などの、鳥瞰図を、実に種々雑多な彼等の服装とともに眺め得る音楽がある。アイスクリーム屋が赤、青、白、縞の小屋で陽気に商売している。短篇小説或は色彩多い諧謔曲のモーティフが日光とともにきらつくような活溌な光景のうちに、我々はヴェレサーエフの「アポロとディオニソス」を六十三カペイキで、「解放されたドン・キホーテ」をたった二十カペイキで買うことが出来る。――丸善の二階と、潰れたボリソフ書店の目録から、どうしてこのような書籍のこころよい氾濫を想像できよう!