후리가나로 읽는 일본 고전
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モノグラム
モノグラム
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 モノグラム을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,034자 · 22화면
それに引きかえて、私達の居る林の中は、まるで別世界の様に静で、恐らく活動を見るお金さえ持合せていない、みすぼらしい風体の人々が、飢えた様な物憂い目を見合せ、いつまでもいつまでも、じっと一つ所に腰をおろしている。こんな風にして罪悪というものが醗酵するのではないかと思われるばかり、実に陰気で、物悲しい光景なのです。
そこは、林の中の、丸くなった空地で、私達の腰かけている前を、私達と無関係な、幸福そうな人々が、絶えず通り抜けています。それが着かざった女なんかだと、それでも、ベンチの落伍者共の顔が、一斉にその方を見たりなんかするのですね。そうした人通りが一寸途絶えて、空地がからっぽになっていた時でした、ですから自然私も注意した訳でしょうが、一方の隅のアーク燈の鉄柱の所へ、ヒョッコリ一人の人物が現れたのです。
三十前後の若者でしたが、風体はさしてみすぼらしいというではないのに、どことなく淋し気な、少くとも顔つき丈は、決して行楽の人ではなく、私共落伍者のお仲間らしく見えるのです。彼はベンチの明いた所でも探す様に、暫くそこに立ち止まっていましたが、どこを見ても一杯な上に、彼の風采に比べては、段違いに汚らしく怖らしい連中ばかりなので、恐らく辟易したのでしょう、あきらめて立去り相にした時、ふと彼の視線と私の視線とがぶつかり