일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ヤトラカン・サミはかせのいす

ヤトラカン・サミ博士の椅子

牧 逸馬

牧 逸馬의 ヤトラカン・サミ博士の椅子(ヤトラカン・サミはかせのいす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,010자 · 26화면

아오조라 문고

博士は、白い旅客に話しかける時のように、こっちからこの日本人に言語を注射して、その反応を見ることによって試験してやろうと決意した。

日本人は、松葉のように細い、鈍い白眼で、博士と博士の椅子を凝視していた。それは、何ごとにかけても十分理解力のあることを示している、妙に誇りの高い眼だった。博士はふと、まるで挑戦されているような不快さを感じて、急に、その、腰かけている大型椅子の左右の肘掛のところで、二本の鉄棒を動かしはじめた。椅子の下で、小さな車が、軋んで鳴った。ヤトラカン・サミ博士は、歩道の上を、椅子ごとすうっと日本人のそばへ流れ寄った。

ヤトラカン・サミ博士の椅子は、あの、欧州戦争に参加した国々の公園などで、時おり、足の悪い、あるいは全然脚のない廃兵が、嬉々として乗りまわしているのを見かけることのある、一種の locomotive chair だった。椅子の脚に、前後左右に回転する小さな車輪がついていて、そして、ちょうどその安楽椅子の両腕の位置に、すこし前寄りに、まるで自動車のブレーキのような棒が二本下から生えている。で、座者は櫓を漕ぐように交互にこの棒を動かして、自在にその椅子車を運転することができるのだった。