후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ヤトラカン・サミはかせのいす
ヤトラカン・サミ博士の椅子
牧 逸馬
牧 逸馬의 ヤトラカン・サミ博士の椅子(ヤトラカン・サミはかせのいす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,010자 · 26화면
ヤトラカン・サミ博士は、この、売占乞食に紛らわしい風体でもう、何年となく、せいろん島コロンボ市の、ことにマカラム街の珈琲店キャフェ・バンダラウェラのあたりを、一日いっぱいうろついて、街上に、白い旅客たちの旦那と奥様たちを奇襲して、その手相を明らかにあらわれていると称して、ひどく猥褻なことを、たとえばあの、Kama Sutra や Ananga Ranga にでてくるような、閨技の秘奥や交合の姿態などを細密に説いて、旦那がたをよろこばせ、若い夫人たちの顔を赫くするのを、半公認の稼業にしているのだった。だから、一般の市民の眼には、博士は、りっぱな「狂気の老乞食」に相違なかった。が、きちがいでも、乞食でも、これが博士の興味の全部であり、生き甲斐を感ずるすべてであり、そうして、不本意ながら食物のために必要な零細な印度銀を得る唯一の道だったので、博士としては、じつに愉快な、満足以上に満足な仕事だったろう。なかでも、白い美婦人の手をとって彼女の性生活を言い当てたり、あたらしい秘密の刺激をあたえたりするときは、老年の博士自身も、どうかすると、その大椅子の上で、ふと異常な興奮を感ずるようなことがないでもなかった。