일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ヤトラカン・サミはかせのいす

ヤトラカン・サミ博士の椅子

牧 逸馬

牧 逸馬의 ヤトラカン・サミ博士の椅子(ヤトラカン・サミはかせのいす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,010자 · 26화면

아오조라 문고

ヤトラカン・サミ博士は、屋根のある一定の住まいを拒絶していたのだ。そこで、太陽といっしょに椅子のうえで眼をさますと、博士はまず、アヌラダプラの月明石階段の破片である、その一個の月明石の首掛けへ一日の祈念を凝らし、それから、長い時間を費やして、丹念に鼻眼鏡をみがく。言い忘れていたが、博士は、これも、ひとりの英吉利旦那からの拝領物であるところの、硝子の欠けた鼻眼鏡をかけているのである。それが、博士の性格的な風貌と相まって、博士の達識ぶりを、いちだんと引き立たせて見せていた。

言うまでもなく、ヤトラカン・サミ博士は、あうるや学派に属し、印度正教を信奉する多美児族、エルカラ閥の誠忠な一人だった。で、博士は、ズボンと上衣に分離している英吉利旦那の服装を、あくまでも否定していた。これは、博士ばかりではない。このとき、本土のカルカッタでは、盟友マハトマ・ガンジ君が洋服排斥の示威運動を指揮し、手に入る限りの洋服を集めて街上に山を築き、それを焚火して大喚声をあげたために、金六片の科料に処せられているではないか。それなのに、ヤトラカン・サミ博士が、この服装でマカラム街の珈琲店キャフェ・バンダラウェラの前などへ椅子を進めると、同じタミル族のくせにすっかり英吉利旦那に荒らされ切っている女給どもが、奴隷湖の見える暗い土間の奥から