후리가나로 읽는 일본 고전
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レモンのはなのさくおかへ
レモンの花の咲く丘へ
国枝 史郎
国枝 史郎의 レモンの花の咲く丘へ(レモンのはなのさくおかへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,016자 · 142화면
の歌が一番悲しい節の歌だった。彼女がこの歌を歌って弾く時は、きっと涙ぐんだ眼で海を眺めた。その様子が、海の中に歌の主の人魚がいて、その人魚へ歌を送ってやると云うように見えた。(間)そしてあの歌を弾きながら歌う声は、ちょうど潮が深い深い洞穴の奥へ、忍びやかに寄せて行くように、幽にそして震えていた。(間)俺は、あの歌を唄う彼女を見る毎に、この女は、どうしても果敢い運命の女だと思わずにはいられなかった。(長き嘆息)その思いは誤らなかった。
従者 御前様、そのことを思い出しましてはお為めになりませぬ。そんな無惨なことは思わずに、あの頃の楽しかったことばかりをお思い出すに限ります。追想は、いずれ美しく見えるものでござります。ちょうど、桃色の霧で蔽われた、縞瑪瑙の丸柱を見るように、(間)御前様、奥様は花に溜った露でお化粧をするのがお好きでござりましたな。
領主 (恍惚と)そうだ、彼女は小鳥よりも早く起きて、花園に下りて行き、数條に分かれた庭の小径を、絹の薄物をゆったりと肩から垂れたばかりの朝姿で、アルハラヤ月草や、こととい草や沈丁花の花の間を、白鳥よりもしなやかに歩き廻った。