후리가나로 읽는 일본 고전
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ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん
ロンドン一九二九年
宮本 百合子
宮本 百合子의 ロンドン一九二九年(ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,789자 · 62화면
月曜日だ。が、主事は留守だ。相談をもって来る筈の人々も留守だ――どの室にも誰も来ていない。がらんとした室の奥にテーブルがあり、その前で鼻眼鏡をかけたレディが一人で何か記入している。九月になれば講義の始る狭い講堂ではちりをかぶった床几が夜明け前のカフェーだ。窓からさし込む八月の午後の光が灰色の壁の上に逆に立った床几の脚の影を黒くうつしている。何とも云えずあたりは静かである。
別棟に真中が磨滅した石の階段がついている。階段は危っかしく暗い。そこを登る時はすっと涼しくなった。左手に木の低い戸が半分開いて年とった女の声がした。内部も天井が低く室全体が陰気で暗かった。黒くよごれた裸のテーブルと床几が並んで粗末な白い茶碗がそこここに出ている。暗い奥に前垂をかけた働き婆さんが二人だけいて天井に声を反響させながらしゃべっていた。トインビー・ホールへ来る「彼ら」は二ペンスの茶をこの中で飲ませて貰うことが出来た。
――これは改良する余地がありますね。すると水色服の娘は直ぐ快活に答えた。
――けれど無いよりはこれでもましなんです。
中庭に隣接した高い赤煉瓦の建物の裏を見上げた。