후리가나로 읽는 일본 고전
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ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん
ロンドン一九二九年
宮本 百合子
宮本 百合子의 ロンドン一九二九年(ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,789자 · 62화면
貧乏人町東端の方からやって来るところには一本の円柱もない。見上げる石壁が平ったく横に続いてるだけだ。が、山の手から来ると人はあらゆる地上地下の交通機関とともに必ずこの英蘭銀行三角州につき当った。八本の大円柱の上の破風にはANNO―ELIZABETHAE―R―※(ローマ数字「VIII」、1-13-28)―CONDITUM―ANNO―VICTORIAE―R―※(ローマ数字「VII」、1-13-27)―RESTAURATU。即ち英国の旺盛な植民地拡張時代をしめす符牒のようなラテン語がきざんである。広い石段を上下する人間は気ぜわしい往復の爪先で広場の鳩を追い散した。広場はガラス張だ。――下が地下電車の停車場なのだ。一九一四―一九一九年大戦に於て彼らの皇帝並帝国に奉仕せる将校、下士およびロンドン市民の不朽なる名誉の為に、記念碑が立てられている。今日は休戦記念日じゃない。事務的なロンドン人は邪魔っけそうにその銀行前に突立つ記念碑をよけて急ぎ歩いた。枯れた花輪が根のところにあった。いくつもの空の花立はひっくり返って、白い鳩の糞だらけだ。そして三角州の突端、騎馬のウェリントン公爵像は背後に英蘭銀行を、右手に株式取引所の厖大な建物を護り、巡査部長のように雑踏を上から睥睨している。