일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ウィタ・セクスアリス

ヰタ・セクスアリス

森 鴎外

森 鴎外의 ヰタ・セクスアリス(ウィタ・セクスアリス)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,941자 · 119화면

아오조라 문고

血が頭に上って顔が赤くなっている。そしてとうとう僕にこう云った。

「君、一寸だからこの中へ這入って一しょに寝給え」

「僕は嫌だ」

「そんな事を言うものじゃない。さあ」

僕の手を取る。彼が熱して来れば来るほど、僕の厭悪と恐怖とは高まって来る。

「嫌だ。僕は帰る」

こんな押問答をしているうちに、隣の部屋から声を掛ける男がある。

「だめか」

「うむ」

「そんなら応援して遣る」

隣室から廊下に飛び出す。僕のいた部屋の破障子をがらりと開けて跳り込む。この男は粗暴な奴で、僕は初から交際しなかったのである。この男は少くも見かけの通の奴で、僕を釣った男は偽善者であった。

「長者の言うことを聴かなけりゃあ、布団蒸にして懲して遣れ」

手は詞と共に動いた。僕は布団を頭から被せられた。一しょう懸命になって、跳ね返そうとする。上から押える。どたばたするので、書生が二三人覗きに来た。「よせよせ」などという声がする。上から押える手が弛む。僕はようよう跳ね起きて逃げ出した。その時書物の包とインク壺とをさらって来たのは、我ながら敏捷であったと思った。僕はそれからは寄宿舎へは往かなかった。

その頃僕は土曜日ごとに東先生の内から、向島のお父様の処へ泊りに行って、日曜日の夕方に帰るのであった。