후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとつぼかん
一坪館
海野 十三
海野 十三의 一坪館(ひとつぼかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,902자 · 56화면
しかし今はもうさっぱりだめだ。家が建って、見とおしがきかない。
銀座の通りからでも、源一の店は見えない。通りにもだいたいバラック式の家が立ちならんだからである。例の交番のある辻のところまでくると、はじめて源一の一坪店が見え出す、その奥の方に……。
源一の店は、まだ家になっていない。天幕ばりの店である。しかし、店内は、にぎやかだ。
もう、れんげ草やタンポポは、ならんでいない。
菊、水仙、りんどう、コスモス、それから梅もどきに、かるかやなどが、太い竹筒にいけてある。すっかり高級な花屋さんになってしまった。
その主人公の源ちゃんは、日やけのした元気な顔をにこにこさせて、お客さまのご用をうけたまわっている。いつの間におぼえたのか、いくつかの花を器用にあしらって、あとは花活になげこめばいいだけの形の花束にまとめあげるのだった。
「どうも花のおろし値が高いものですからね。お高くおねがいして、すみませんです」
などと、源一は顔ににあわぬ口上もいう。
「ずいぶん高いのね」
と、お客さんはため息をつきながら、それでも花ににっこり笑って買っていく。
花よ。花よ。ずいぶん永い間、あなたにあわなかったね。