일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちやのうれい

一夜のうれい

田山 花袋

田山 花袋의 一夜のうれい(いちやのうれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,003자 · 4화면

아오조라 문고

夜は早十時を過ぎたり。されど浮立たざる心には、臥床を伸べんことさえ、いとものうし。まして我は寝ねてだに、うれしき夢見るべき目あてもあらぬ墓なき身なれば、むしろ眠らずして、この儘一夜を闇黒の中に過すべきか、むしろこの一夜の永久なる闇黒界にならんことを、慈悲ある神に祈るべきか。かく悲しく思いつづけつつ、われはなお茫然としておりたれど、一点の光だにわれを慰むるものもあらぬに、詮方なくてやがていねたり。

枕に着くれば、如何なる熱情も静まるものとかねて聞きしが、われのはそれと反対にて、空想は枝に枝を生じ、またその上に枝を生じて、果てしなく狂い出ししこそ墓なけれ。何故に、われはかく迄この世の中おもしろからぬか。何故に、かく迄このわが身の楽しからぬか。死、死という事などは、わが身に取りては、何のわけもなきことなり。

つらつら観ずれば、人の命なるもの、尊しと思えば、尊ときに相違なけれど、尊からずと見る時は、何のまた些少の尊さのあるべき。かつそれ、稀には百歳の寿を保つものありといえども、生れて直ちに死する人もあり、或は長生するやも料られざれども、また今直ちに何事か起り来るありて、俄かに死するやも料られざるにはあらずや。