후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면
百貨店でお梅人形の騒ぎがあった同じ日の午後、明智小五郎は山野家の玄関を訪れた。丁度山野夫人が居合せて、彼は早速例の洋館の客間に通された。一寸あいさつが済むと、明智は何か気せわしく会話の順序を無視して突然要件に入った。
「三千子さんの指紋が欲しいのですが、もう一度御部屋を見せて頂けないでしょうか」
「サア、どうか」
山野夫人は先に立って二階の三千子の部屋へ上って行った。
書斎も化粧室も、この前見た時に比べて、まるで違う部屋の様に、綺麗にかたづいていた。三千子の指紋を探すのは少しも骨が折れなかった。先ず書斎の机の上に使い古した吸取紙があって、それに黒々と右の拇指の指紋が現れていた。化粧室では、鏡台や手函などは綺麗に掃除が出来ていて指紋なぞ残っていなかったけれど、鏡台の抽出の中の、様々の化粧品の瓶には、どれにも、幾つかのハッキリした指紋があった。
「この瓶を拝借して行って差支ありませんか」
「ハア、どうか。お役に立ちましたら」
明智はポケットから麻のハンケチを出して、選り出した数個の化粧品容器を、注意してその中に包んだ。
客間に帰ると、明智はテーブルの上に、今の化粧品の容器類と、吸取紙と、外に一枚の紙切れとを並べた。