일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면

아오조라 문고

山野夫人は、もう度胸をきめてしまったという風で、青ざめてはいたが、案外平気で男のあとに従った。

男は自動車の運転手にさえ、彼の隠れ家を知らせまいとして、態と三町も手前で車を降りた。小間使のお雪がその車の番号を覚えて居た所で、こんなに用心深い相手には何の役にも立たなかった。だが、幸いなことには、山野夫人の身辺には、明智やお雪の外に、もう一人の人物が絶えずつきまとっていた。彼は正義だとか好奇心だとかよりも、もっと熱烈なある動機から、寸時も夫人の監視を怠らなかった。

不思議な男と山野夫人とが自動車を降りて、暗い町に姿が消えたころ、運転手と並んで運転台に腰かけていた助手が、借り物の派手なオーバを脱いで、一枚の紙幣と一緒に運転手に渡しながらいった。

「ヤ、有難う。じゃこれは少しだけれど、お礼の印だから。助手の人にもよろしくいって下さい」

助手にばけて運転台に腰かけていたのは、外ならぬ小林紋三だった。彼は本物の助手から借りていたオーバを脱ぐと、その下に例の一張羅の空色の春外套を着ていた。

彼は自動車を降りて、半町ばかり先を歩いて行く男女のあとを、用心深く尾行した。