후리가나로 읽는 일본 고전
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면
「どなた様で、今旦那はお留守でございますが」
老婆は耳が遠いらしく、とんちんかんな返事をした。
紋三は二言三言問答をしている内に、もどかしくなって、老婆など相手にしないで、勝手にその辺の障子やふすまを開いて、山野夫人のありかを探した。だが、階下には外に狭い台所がある切りでどこにも人影は見えなかった。
彼は老婆が止めるのも聞かないで、二階へ上って行った。今にもだれかに怒鳴りつけられるかと、身構えさえして階段を上ったが、不思議なことには、そこにも人の気勢はなかった。二間切りの二階で、その六畳の方に、暗い電燈がついて、調度類もきちんとかたづいていた。妙にガランとして、今まで人のいた様子はどこにも見えなかった。
「この人はまあ、何という無茶なことをなさる。旦那はお留守だといっているじゃありませんか。私のほかにはねこの子一匹いやしないのですよ」
老婆はノコノコ二階までついてきて、紋三を監視しながら、ぶつぶつつぶやいた。
「だが、確にこの家へ入るところを見たんだが。変だな。君はうそをいっているね」
しかし何をいっても、ほとんど老婆には通じなかった。彼女は段々声を大きくして、しまいには隣近所に聞える様な悲鳴を上げた。