후리가나로 읽는 일본 고전
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いっぽんのつりざお
一本の釣りざお
小川 未明
小川 未明의 一本の釣りざお(いっぽんのつりざお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,272자 · 5화면
二
こうして、同じ船に乗って、同じく働いても、一人に幸い、一人にはなんでもないこともあるものです。
二
ある春の日のことでありました。陸には、桜の花の咲く時分でありました。二人は、北の青い海の上に出て釣りをしていました。たいがかかる時分でありました。いくら二人は、こうしていっしょうけんめいになってたいを釣っても、それを自分たちが食べることはできなかった。みんな町の魚屋に売ってしまって、その金で家族のものを養わなければならなかったのです。
「ほんとうに、俺たちは、こうして毎日たいをとっても自分たちの口に入らないのは、考えると、つまらないことだ。今日はひとつ自分が料理をして子供らにたべさせてやろう。」と、甲がいいました。
「ほんとうに、そうだ。私も、家に帰ったら、ひとつ料理をして子供や妻に食べさしてやろう。」と、乙がいいました。
その日二人は、海から働いてたがいに家に帰りました。そして、甲も乙も、自分たちのとった大だいを一尾ずつ料理をしました。すると甲のほうのたいの腹から小指の先ほどの真珠が飛び出したのであります。
「これはたいへんなものが出た。」といって、甲は喜んでおどりあがりました。