후리가나로 읽는 일본 고전
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みっつのうそ
三つの嘘
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 三つの嘘(みっつのうそ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,740자 · 10화면
「よろしい、私が処理する。」と元は叫びました。
執事がなお何かいいかけるのを、元は耳もかさず、歩き去ってしまいました。
その日、そしてその一晩中、元は香りの高い強烈な葉巻をくゆらしながら、室の中を歩き廻っていました。ひどく怒っている様子なので、誰も近づきかねました。
翌朝、元は召使をよんで、三人の子供を順次に居室へ来させるよう命じました。
一英が身装をととのえてやって来ますと、元は寝間着の上に金繍の長衣をはおって、葉巻をふかしながら、しきりに歩き廻っていました。
元はぴたりと立止って、いいました。
「私が破産しかけているのに、お前はなんということだ、寄りつきもしないで、危険な相場を初めたというではないか。ばかな。これからは断じて許さない。金がいるなら、ここに二万金あるから持ってゆくがよい。ただことわっておくが、私が破産しかけているというのは、あれは嘘だ。私の財産にはまだ少しの破綻もない。」
「え、本当ですか、お父さん。それなら安心しました。これから大胆に相場が出来ます。今夜は愉快に友人たちと飲みましょう。お金は頂いていきます、有難うございました。」
一英は金を掴んで、呆気にとられてる元を残して、駆け出していきました。