일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

三好 十郎의 三好十郎の仕事 第三巻(あるくこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,472자 · 667화면

아오조라 문고

と言ってはほとんど無いらしい。モモちゃんと言うのは広島で原爆を受け、親兄弟全部を取られ、自分だけは助かったが、眼が見えなくなった。十六か七になったろうが、原子病の跡が残っているためか、まだ実が入らない花のクキのように見える。いつもニコニコと快活な子だ。四階の塔に登るのが好きで、そこで笛を吹く。もと浮山さんが吹いたと言う、銀製の横笛で、昔たしかミン笛とか言った奴をもう少し複雑にしたもので、あれでやっぱりフルートか。

以上八人、私をこめて九人の人間が、この家に暮している。みんな良い人たちで、お互いの間にゴタゴタや不愉快なことは起きない。一同互いにむつみ合い、親しみ合いながら、お互いの中へ深くは踏み込んで行く人は無いので、平凡ながら、おだやか過ぎる程におだやかな暮しだ。ギラギラする幸福を持った人は一人も居ないが、落ちついた平和な空気がここには有る。今の世の中では幸福な人たちだと言えるかも知れない。そうだ、たしかに今となっては、これは幸福なのだ。毎日の夕食だけは、一階の食堂で、女の人たちの作ったものを、一同寄り集まって食べることになっている。今日も間も無く、それの知らせの鈴が鳴るだろう。