일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

三好 十郎의 三好十郎の仕事 第三巻(あるくこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,472자 · 667화면

아오조라 문고

肉体と感情は現実の実感にほだされたり追いつめられたりして、ひじょうにしばしば平常の冷静な思惟に矛盾したりそれを越えたりしてしまう。その「肉体のもろさ」のことです。

たいがいの人びとがそれをもっています。とくに私のように本能的感性的な人間、しかも自分が動物のように本能的感性的であることを、ある意味でたいへん幸福な、よいことだと是認している私のような人間の肉体は、はなはだもろいのです。人と喧嘩するのがこんなに嫌いで臆病なくせに、自分および自分の親しいものが他から不当に侮辱される現場にのぞむと、ついカッとして喧嘩をすることがあるのです。

さきの戦争中にしても、そうでした。戦前も戦争中も私の思想は戦争に賛成せず、私の理性は日本の敗北を見とおしていたのに、自分の目の前で無数の同胞が殺されていくのを見ているうちに、私の目はくらみ、負けてはたまらぬと思い、敵をにくいと思い、そして気がついたときには、片隅のところでではあるが、日本戦力の増強のためのボタンの一つを握って立っていたのです。

これは、私の恥です。私が私自身にくわえた恥です。私の本能や感性が、私の精神と理性にあたえた侮辱です。