후리가나로 읽는 일본 고전
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みうらうえもんのさいご
三浦右衛門の最後
菊池 寛
菊池 寛의 三浦右衛門の最後(みうらうえもんのさいご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,999자 · 14화면
それ承知とあらば助けてやろう」といった。太刀取りは右衛門のそば近く寄って、
「殿のお言葉を聞いたか。否か応か、返事せい」といった。右衛門は返事の代りに縛られている左の手を動かした。
「ならば左の手を切れ」と刑部がいった。太刀取りの刀が閃くと、右衛門の手は鈴ヶ森の舞台で権八に切られた雲助の手のようになった。
「片手でも命は助かりたいか」と刑部がまたきいた。右衛門は恐ろしい苦悶を顔に現しながら頷いた。刑部の君臣はまたどっとわらった。刑部はまた口を切って、
「片手では安い、両手を切ってなら助けてやろう」といった。右衛門にも言葉の意味はわかったらしい。太刀取りは、
「否か応か」と聞いた。右衛門はわずかに頷いた。太刀取りの声が再びかかると、彼の右の腕は血糊を引きながら三間ばかり向うに飛んだ。右衛門の姿は、我々にとってはかなり残酷に思われるが、戦国時代にはこのくらいな光景を見て憐憫を起す人間は一人もいなかった。刑部はまた叫んだ。
「両手でもまだ安いわ。右の足も所望じゃ。右の足を切ったなら、命だけは助けよう」といった。生きた埴輪のように血の中に座らされている右衛門の顔は、真蒼になりながら泣き続けている。