후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくしんだん
不苦心談
森 鴎外의 不苦心談(ふくしんだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,026자 · 9화면
八
私信になっているのは、礼状を遣れば済む。公開書になっているのも、罵詈がしてあれば、棄て置いても好い。あるいは棄て置くのが最紳士らしいかも知れない。また先方にも過誤がある場合には、それを捉えて罵詈の返報をすることも出来る。必ずしも自ら屈して自家の過誤だけを発表しなくても好い。然るに私はここにそれを敢てしようと思う。私は公に謝するのだと云った。それは美徳である。自分の行為が美徳に合うことは喜ばしくないでもないが、私はその美徳のためにのみこの挙に出づるのではない。発表した方が愉快だからである。即ち身勝手である。
八
第一に指摘してくれられたのは、興行の時メフィストフェレスを勤められた伊庭孝君である。第一部で、ファウストの書斎に魔除のペンタグランマが画いてある場所は、シュウェルレである。これはチュウルシュウェルレで敷居である。それが鴨居と訳してあった。ダハシュウェルレと云う語もないではないがふと上の方に画いてありそうに思っただけの間違であった。丁度これと似た事が今一つある。それは第二部で、メフィストフェレスがファウストの旧宅に這入った時、家が震動してエストリヒから土が落ちると云うことがある。