후리가나로 읽는 일본 고전
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よのなかへでるこどもたち
世の中へ出る子供たち
小川 未明
小川 未明의 世の中へ出る子供たち(よのなかへでるこどもたち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 3,905자 · 8화면
一
一
正吉の記憶に、残っていることがあります。それは、小学校を卒業する、すこし前のことでした。ある日、日ごろから仲のいい三人は、つれあって、受け持ちの田川先生をお訪ねしたのであります。先生は、まだ独身でいられました。アパートの狭いへやに住んでいられて、三人がいくと喜んで、お茶を入れたり、お菓子を出したりして、もてなしてくださいました。
「君たちの卒業も、だんだん近づいたね。もうこれまでのように、毎日顔を合わせることができなくなる。小原くんは、入る学校がきまったかね。」と、一人の方を向いて、おっしゃいました。
「はあ、兄さんが、中学校へ入ったらいいというのですけれど。」と、小原は、下を向きました。
「君のお兄さんは、やさしい方だ。君は、もっと体をじょうぶにせんければいけんよ。」
先生は、じっと、早く両親に別れた小原の細々とした体を見ていられました。
高橋は、早く父親に別れたけれど、母親があるのでした。正吉だけは、両親がそろっていて、いちばん幸福の身の上であったのです。
外には、寒いから風が吹いていました。ときどきガラス窓をガタガタと鳴らしました。
先生は、しばらくだまっていられましたが、