일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よのなかへでるこどもたち

世の中へ出る子供たち

小川 未明

小川 未明의 世の中へ出る子供たち(よのなかへでるこどもたち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 3,905자 · 8화면

아오조라 문고

正吉は、勤めるようになってから、こんな場所へは、先輩につれられたり、また社員たちときたことがあるけれど、小原も高橋も、きわめてまれなことだけに、話の合間に、頭を上げて、あたりを物珍しそうにながめていました。

話は、正吉と高橋の間で、いつかまたお母さんのことになったのです。ここでも、小原だけは、母の顔さえよく覚えていなかったので、二人の話を笑ってきくうちにも、どことなくさびしそうでありました。

「わがままいわなければ、よかったと思うよ。お母さんがいなくなってから、わかった。しかし、もう遅いのだ。よく無理をいったり、また頼んでおいたことを母が忘れたといって、小言をいったりしてすまなかった。」と、正吉はいっていました。

「僕も、悪いところでなければ、母と妹をつれていくんだけれどなあ。」と、高橋がいいました。これを聞いていた、小原は、

「いいなあ、君たちが、うらやましいよ。僕には、そうした思い出もない。小さいときから、母も父も、ないのだからね。」と、鼻をつまらせたのです。

「そう、もうこんな話はやめよう。」と、正吉が、いいました。

三人は、フライだのマカロニだの、いろいろ食べたり、サイダーや、コーヒーを飲んだりして、時計が九時を過ぎてから、そこを引き上げました。