후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいへいわのすうせい
世界平和の趨勢
大隈 重信
大隈 重信의 世界平和の趨勢(せかいへいわのすうせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,746자 · 14화면
なかんずく太平洋の彼岸なる北米合衆国は、我が国の勃興に最も驚愕し、猜疑し、戒心せる国で、近時その太平洋岸の防備をしきりに喧ましく騒ぎ立てるのは、実にこれがためである。近時の米国の海軍拡張は、確かに我が国の勃興がその一原因であるに違いない。
しかし倩々思うに、日米の関係は如何にするも衝突すべきいわれがない。我が日本は無論米国を攻撃する考えも何もない。また米国といえども、恐らく我が国を攻撃する意思はあるまい。その海軍拡張は日米戦争を囮に、資本家――造船業者――が儲けるための仕事たるに過ぎぬ。例の日米戦争論の張本者ホブソン大佐の如きは、全国を遊説して日米戦争の避くべからざること、従ってこのために米国が大海軍を建設するの必要なることを説いて廻ったが、その旅費は何処から出たか。聞くところによれば、造船業者との関係が随分怪しいと伝えられておる。我が早稲田大学の野球団が過般渡米したとき、このホブソン大佐に日米戦争論に関する討論を求め、ついに大佐をして兜を脱がさしめたとの事である。かくの如く米国に於ける日米戦争論者の張本人と認めらるる人といえども、衷心日米戦争が起り得るものとは予期していないのである。