일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,877자 · 91화면

아오조라 문고

たのだった。よくあるやつで、ルロイは、年三十の健康な、自尊心の強い、男性的な女である。良人はあるが、良人とそりが合わなくて別居しているのだった。看護婦として、サミイに尽した親切が、五ツ年下の美しい女への愛と変って、相互に普通の男女間以上の切っても切れない気持ちへまで進展したことは、想像に難くない。このアンの薦めで、サミイは寒帯地方のアラスカを捨てて、沙漠を渡る風の涼しい、四季いつも秋のような、空気の好いアリゾナ州へ移ったのである。

X光線係看護婦として、ロア・グルノウ記念療養院に働いているアン・ルロイは、仕事が済むと直ぐ、矢のように北二丁目の家へ帰って、まるで愛妻家の良人が、病める妻の世話をするように、料理から家事のすべては勿論、まめまめしくサミイの面倒を見る。サミイはアンの命令で、一日一杯寝床に就いているのだった。この、アンの献心的な愛には、サミイも深く感動して、アンのことを少しでも悪く言う者があると、狂気のように食って掛る有様だった。

病院では、アンも男の識合いが少からずある。それらが頻繁に二人を訪れるのを、アンはすこしでもサミイの気が紛れるようにと、喜んで迎えていた。