일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,877자 · 91화면

아오조라 문고

一九〇八年の十月に進水して、通商局とロイドの審査を受ける。「百点、A1」としてパスしたが、B・A・Lの意向では、この船は喜望峰廻り濠洲行きの、主として移民船に設計した関係上、内務省移民局の検査も受けなければならない。やがてそれも通過して、船長は処女航海も、第二の、そして最後の航海もイルベリイ氏―― Captain Ilbery ――で、この人は、一八六八年に船長として青錨会社に入社してから、この一九〇九年、事件が起るまで四十一年間、ずっと事故無しで荒海を乗り廻して来たB・A・L切っての海の古武者だった。

3

処女航海から帰英した時、老船長イルベリイ氏は、ワラタ号に別に不完全なところはないが、只ドックへ這入るのにバラスト――安定を与えるために船底に積み込む砂、砕石、又は水の類――の重みを藉りなければならない程、すこし安定が取れていないようだということを、会社へ報告した。すると、丁度其の時会社は、竣工期限超過の日割払戻金の問題で、バアクレイ・カアル造船所との間にごたごたを生じていた際だったので、早速この、船長のレポウトをその戦術に利用して、新造船ワラタ号は、二年前同じ造船所で進水した姉妹船 The Geelong 号に較べて、著しく安定が悪い。