후리가나로 읽는 일본 고전
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,841자 · 111화면
という王朝ものの短篇を書いた。それを菊池寛のところへ送ったら、丁寧な返事がきたといって、弟は大いに得意になっていた。何でも芥川龍之介に見せたら、非常に感心して、こういう才能のある青年を、いなかにうずもらしておくのは惜しいといっていたというのである。もっともこれが災をなして、弟は中学を卒業すると同時に、上の学校へは行かず、東京へ出て、菊池寛のところの書生になった。たしか横光利一などと仲間になって、ごろごろしていたらしい。その後弟は早く狐が落ちて、鳥居龍蔵先生の助手になり、考古学を専攻することになったので、家族のものは、材料にされる難をまぬかれたわけである。
弟のことは、菊池寛からは何も直接にきいていないので、芥川がひどく褒めたというのも、どの程度だったかわからなかった。しかしずっと後になって、十年以上も経ってから、芥川が「ある一人の無名作家」という随筆を書いている。これは弟のことを書いたものであって、もう一人前の考古学者になっているとは夢にも知らず「ああいう才能のある男を北陸の片いなかに埋もらせてしまったのは惜しい」という意味のことを書いた随筆であった。