후리가나로 읽는 일본 고전
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,841자 · 111화면
こういう大物は、長さ五間、奥行十尺、深さ六尺という大魚槽の中におさまっているのであるが、薄明の緑色がかった水の中に、六尺の真黒な巨体を悠然と浮べて、いつまでもじっと動かない姿は、何となく怪しい雰囲気をかもしだしている。
この魚は、ここの水族館の中でも、呼び物になっているらしく、中央の奥の、いちばん大きい魚槽があてがわれている。その魚槽の中には、ナース・シャークという鮫の一種も同居していて、底の砂の上には、鈍重な姿のこの鮫が、不気味なその鰓孔をぱくぱくと動かしている。これも六尺近い鮫である。魚体はクリーム色に近い薄い黄褐色で、それが底の黄土色の砂の上にじっと横たわっているので、初めはちょっと気がつかない。薄暗いことが必要らしく、魚槽の底までとどく光を制限してあるので、猶のことである。その薄明の中に、じっと眼をこらすと、この怪異な姿の鮫が、自若として鎮座している。これも不精者らしく、動いているところを見たことがない。いつもじっと寝そべったまま、唯生きている証拠に、四列か五列かの鰓孔を、ぱくッ、ぱくッと、大きく開閉しているだけである。それが奇妙に、ひどく薄気味悪い印象を与える。