일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

三

三

国吉と泰博が陋巷で変死したとき、葛木は十八、花世は十一、四男の光麻呂は六つだったが、伜どもの願書の件以来、泰文は猜疑心が強くなり、子供らをいっしょにしておくとろくなことをしないとでも思ったのか、葛木と光麻呂をひき分けて東の台で寝起きさせるようにした。それでも朝霞は世をはかなむこともせず、出世間の欲もださず、いつかまた葛木や光麻呂に逢える日のあることを信じて、花世と泰文の遠縁にあたる白女という側女を相手に、蔀もあげずに、一日中、写経ばかりしていた。

そういうわびしい明け暮れに、泰文の従弟の保平が十八になる保嗣という息子を連れて安房の北条から出てきた。保平はもと山城の大掾をつとめ、太秦王などとも親しく、朝霞との間にもなにがしかの想いがあったもののようである。保平が安房へ引込んだのが、朝霞が泰文のところへ輿入れした直後だったことなどを思い合わせても、保平の側に相当な遺憾があったのではないかといわれている。こんどの上洛は安房から出た砂金や、土産の鹿毛や、少からぬ土産があったので、泰文は保平の親子を釣殿に住ませ、下にもおかぬような歓待をしたが、側女の白女が曹司へ出てとりもちをしているうちに、どこか野趣をおびた、保嗣の公達振にうたれてもの思いに耽けるようになった。