후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふたつのいえをつなぐかいそう
二つの家を繋ぐ回想
宮本 百合子
宮本 百合子의 二つの家を繋ぐ回想(ふたつのいえをつなぐかいそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,480자 · 37화면
その方がいいと思うよ。何も、斯う云うことがあったからと云うばかりではなく、モーパッサンなんか、あんな大芸術家でさえ、先ず第一おかあさんに見せ、主人公を生そうか、殺そうかと云うこと迄相談したと云う美談がある位だものね。そうしようじゃあないかい?」
自分は、母の心情を思いやる。けれども、即座に返事はしかねた。又、そこに困ることが起りはしないだろうか。
自分は、彼女が、私との関係を、美談的なものにしたく思う心持を、有難く又辛く感じた。
「出来る丈のことはするわ、ね」
これが私の、嘘らない心からの返事であった。
やがて、母も西洋間に行かれる。自分は暫く食堂に行き、後、入って行くと、Aは、背後から光線を受ける場所に坐り、グランド・ファザー・チェーアにかけた父上と並ぶようになって、泣き乍ら、何か云って居る。見ると、父上の手にも手巾がある。――母は、緑色のドンスを張ったルイ風の椅子に腰をかけ、輝やいた眼を彼方に逸せ、しきりに、白い足袋の爪先をピクピク、ピクピクと神経的に動かして居られる。
自分は黙って、窓際の長卓子の彼方に坐り、正面から三人を見る位置になった。
対等で、真面目に話し合わず、母は気位を以て亢奮し、Aは涙を出し、父が、誘われたようにして居られる光景は、充分私の心を痛めるものだ。