후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふたつのにわ
二つの庭
宮本 百合子
宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면
小石川の閑静な高台のその家の客間は、やはりせまい日本座敷を洋風につかっているのであったが、電燈には絹のシェードがかけられて、ふすまぎわにどっしりした新しくない安楽椅子が置いてあった。そこは、黒ずくめの服装の堂々とした母夫人の場所で、ワーリャを訪ねて来る素子や伸子なども母夫人は家の客としてもてなし、伸子とは英語で話した。
ワーリャ自身は画家であった。栗色の厚いやわらかい髪をおかっぱにして、眉まで前髪が切り下げられている。見事な二つの茶色の瞳だった。小柄だが、肉づきのしっかりしたワーリャの顔だちには、あたたかい深みがあった。話していて、ちっとも外国の婦人という気がしなかった。ドイツのひとを良人にして、幸福に生活していたのに死に別れたという話もきいた。ワーリャと素子とが、二階の書斎へ行って調べものをして来る間、伸子は客間に母夫人と残っていた。ロシアの音楽やオペラの話をするとき、年とった母夫人のいかめしい顔に生気がよみがえって、まるで昨夜、その華やかな棧敷席にいたかのようだった。日本にも数年前にアンナ・パヴロバが来て、伸子は「瀕死の白鳥」の美しさに感銘されていた。