후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면
この異変の起きた場所は、有珠山の東に当る壮瞥村であって、倶知安から洞爺湖の方へ抜ける支線鉄道の壮瞥駅から半里くらいの所である。昭和十八年の年末頃から、この地方だけに頻々として地震が起り、それが一日百回くらいにも達した。また有珠山が噴火するのかもしれないというので、年末押し迫って、何十台とかのトラックを総動員して、洞爺湖温泉の人たちを、急遽避難させたという噂が伝わって来た。
十八年の暮といえば、アッツの玉砕に引きつづいて、南太平洋の諸島で次々と玉砕が報ぜられ、戦局の大勢を示す陰鬱な暗雲が、知らず知らずのうちに人々の頭上に感ぜられていた頃である。そういう時に、この群発地震に引きつづいて、明けて十九年の一月早々から、鉄道線路附近に盛んに地割れが始まり、そろそろと土地が隆起して来たのである。余り芽出度い話ではない。
土地の隆起は、二月も引きつづき進行し、三月に入ってからは、ますます著しくなって来た。灌漑水路は遮断され、鉄道は隆起地帯を逃げる為に、路線を度々変更して、近くを流れている長流川の岸まで押しつけられた恰好になってしまった。その頃はもう二十メートル近くも隆起があって、福富博士の報告にある面白い例では、附近の某氏宅から以前は南方に遠く噴火湾を望み得たのに、眼の前に丘が盛り上って来て、その眺望がきかなくなっ