후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면
この夢は最初からある程度まで成功して、その当時の小さい運河、即ちアラモ運河によって、僅かながら灌漑水がこの平原に送られることになった。そこで少数の勇敢な農民たちが、この熱砂の地に入り込んで、蔬菜や果樹の栽培を始めた。その中には、日本からの移民がたくさんいた。その一人に新野庄作氏という人があり、現在シカゴに住んでいるが、その人の当時の苦心談を聞いて、それは日本人の忍耐力をもってして、はじめて可能な難苦行であったことがわかった。
これらの人々は、乏しい水をたよりにして、百二十度の酷熱を冒し、各種の高級蔬菜の栽培に惨憺たる苦心を払った。そしてついに、メロンの一種であるカンタロープの栽培にまで成功したのである。イムピリアル平原の沙漠の中で、カンタロープが実るとは、誰も夢にも思わなかったことである。
この好成績に刺戟されて、移住者が次第に増して来て、作付面積が急激にふえた。その結果は当然水の不足を来たした。それで、灌漑会社はアラモ運河への水の取入量を多くするために、新しく大きい取入口を造った。しかしそれが無理であったために、一九〇五年の春の雪解け洪水で、ついに堤防の一部が欠潰して、コロラドの奔流は、珈琲色の濁流となって、アラモ運河に殺到した。