일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたつのじょぶん

二つの

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면

아오조라 문고

六月二十八日、青木堂で干葡萄若干を求め、それを土産として高知へ帰られたのであるが、夏休中の記録は全然残っていない。そして休暇が終って明日帰京という日になって、初めて日記がつけられている。九月三日「明日は出発せんと云ふに頭重く心地悪敷ければ片山医師の診察を乞ふに肺尖加答児なりとの事なり。」

この病気のために、先生は大学を一年休学して、須崎の浜へ転地療養をされることになった。奥さんは種崎、先生は須崎と、離ればなれの療養生活が始まったわけである。そして僅かに手紙の往復によって、互に慰め合うことだけしか許されなかった。先生は時々は高知の家へ帰られた。しかし父も母も知らぬみどり児貞子は、先生の思いを深めるだけであった。十月二十日「貞子熱あり、泣き止まず」「たまぎりなく児、西東を分かず。我れを父と知るや否。母はいづこ浜の松風。」先生の奥へ奥へとはいり込む後年の性格は、天性ばかりではなく、その境遇も預って力あったものであろう。

種崎における奥さんの病状は、さほど悪いようではなかった。「夜夏より手紙来る 来月二日は浜の秋祭にて縫物あまた頼まれたりなど云ひこしぬ」