일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたつのじょぶん

二つの

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면

아오조라 문고

へ行かれた記事は一つもない。今病状悪化の報に心を痛めつつも、御両上がかわって見舞に行かれるだけで、先生が「肺病」の病人の枕頭に顔を出すことは許されなかった。その間の心の悩みは、ただ日記の欄外に「主の涕を賜へ」と一言洩されただけである。そして翌日「朝御両上種崎へ赴く。夕方帰らる。夏の病気はさしたる事もなしとの事にて安心せり」と、はかない報告に安心して居るよりしかたなかったのである。

こういう状況のところへ、七月に入って、この薄幸の病人を更に苦しめる事件が起った。それは七月二十五日「愈々肺病患者は種崎へは住居させぬ由」という事件である。「父上は種崎より長浜へ家の詮議に行く」「種崎と仁井田の境に売家ある由」「又長浜の大工に新築の見積をなさしむる事としたる由なり」と、いろいろ苦慮を重ねられたようである。しかし先生はただ傍観しているより仕方なかった。家にいて「貞にまりをつけとねだられ、庭に出でゝ屋根に投げ上げては受け」て居られた。翌日夜「九時頃、夏、竹崎の主婦と帰り来る。竹崎には愈々置かぬとの事なり。夏はいたく痩せ衰へし様なり。それもさる事なるべし」。

次の日「父上早朝種崎より浦戸に至り前に相談し置きたる家を借り受け於夏は午後より其方に赴く。