일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたりのセルヴィヤじん

二人のセルヴィヤ人

辰野 隆

辰野 隆의 二人のセルヴィヤ人(ふたりのセルヴィヤじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,804자 · 14화면

아오조라 문고

といいながら、盃についで呉れた。私はピュスラージュという意味がわからなかったので、訊き返した。すると、彼は、

「処女という字を知ってるだろう。」とニヤリとして、「ね、そこで解るだろう。ピュスラージュはお初という事になる。但し婦人の前で此んな言葉は厳禁だ。」

焼栗を摘みながら、白葡萄酒を傾けながら、話上手な主人はフランス人一流の態度で「さて」といって、語り出した。

欧州戦争の少し前である。セルヴィヤの首府ベルグラードに、一つの秘密結社があった。それは堅実な社会主義と熱烈な愛国心を抱く青年の群に依って、組織されていた。此等の青年は心から自国の資本主義的政治を咀うと同時に、大塞国確立の理想に燃えていた。そして彼等は、絶えず自国の存在を脅す墺国に対しては、折があったら積年の怨みを晴らそうと、常に一矢を酬ゆるの秋を待っていた。此の結社の一方の団長にFという青年がいた。彼が如何なる画策をめぐらしていたか、それは誰も知らなかった。千九百十四年、六月二十八日、墺国皇嗣フランツ・フェルディナンドが、妃を携えて、ボスニヤの首都サライェヴォを訪問した時、セルヴィヤの一学生ガリロ・プリンチプの、狙いを定めて放った短銃の幾発は皇嗣と妃とを同時に殪した。