후리가나로 읽는 일본 고전
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にせんどうか
二銭銅貨
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 二銭銅貨(にせんどうか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,143자 · 34화면
そこで、仕方がないので、盲目探しに、近所の車夫だとか、煙草屋のお上さんだとか、露天商人などいう連中に、かくかくの風采の男を見かけなかったか、若し見かけたらどの方角へ行ったかと、一々尋ね廻る。無論市内の各巡査派出所へも、この人相書きが廻る。つまり非常線が張られた訳であるが、何の手ごたえもない。一日、二日、三日、あらゆる手段が尽された。各停車場には見張りがつけられた。各府県の警察署へ依頼の電報が発せられた。
斯様にして、一週間は過ぎたけれども賊は挙がらない。もう絶望かと思われた。彼の泥坊が、何か他の罪をでも犯して挙げられるのを待つより外はないかと思われた。工場の事務所からは、其筋の怠慢を責める様に、毎日毎日警察署へ電話がかかった。署長は自分の罪ででもある様に頭を悩した。
そうした絶望状態の中に、一人の、同じ署に属する刑事が、市内の煙草屋の店を、一軒ずつ、丹念に歩き廻っていた。
市内には、舶来の煙草を一通り備付けていようという煙草屋が、各区に、多いのは数十軒、少い所でも十軒内外はあった。刑事は殆どそれを廻り尽して、今は、山の手の牛込と四谷の区内が残っているばかりであった。