후리가나로 읽는 일본 고전
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ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
山本 周五郎의 五瓣の椿(ごべんのつばき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,721자 · 296화면
二
「いや、それも明日でいい、いま呼んだところで、医者にもどうしようもない、じっとしているほかに手はないんだから」
二
朝になって横山参得を呼んだ。呉服橋に住む医者で、喜兵衛が癆※(「やまいだれ+亥」、第3水準1-88-46)になって以来のかかりつけだったが、診察をして帰るとき、送りに出たおしのにそっと首を振ってみせた。
「むずかしいことになった」と参得は囁いた、「こんどはあとをよほど大事にしないと、取返しのつかぬことになるかもしれない」
おしのは睡をのんだ。
「店に置いてはだめだな」と参得は首を捻りながら云った、「あのとおりの性分だから、少しおちつくとすぐに動きだすだろう、こんどは寮のほうへ移して、しょうばいのことなど忘れてゆっくり養生をさせなければいけない、それも一日でも早いほうがいい」
「はい」とおしのは頷いて云った、「なにか特に効くお薬はないものでしょうか」
「ないだろうな、この病気ばかりは特に効のある薬というのはなさそうだ」参得はまたそっと首を振った、「空気のきれいなところで、暢気にして精の付く喰べ物をたべる、そうして病勢の衰えるのを待つ、というよりほかにいまのところ手はないと思う」