후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
平林 初之輔
平林 初之輔의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,840자 · 30화면
「わたしはべつに何も捜しに来たのじゃないのですが……」
と冬木は明らかに驚駭の色を面に現しながら、しいてさりげない口調で言った。
「ちゃんと見ていましたよ。それにあなたの手はどうです。お互いに煙突屋みたいに真っ黒じゃありませんか? もうお隠しにならずに、ひとつ二人でよく相談しようじゃありませんか? わたしもいまちょっと思いついたこともあるのです」
冬木刑事も長谷川との協力を有利とみたものかとうとう我を折って、今後は二人で助け合うことをかたく誓い、互いにこれまで知っている材料や意見を提供し合った。
山本は時間の都合があるので二人に暇を告げ、長谷川に向かって、
「何か変わったことがあったら、差し支えない範囲で社のほうへ知らせてくれたまえ」
と言いおいて、電車道のほうへ急いでいった。
「いま思いついたというのはほかでもないですがね」
と、長谷川は山本の後ろ姿を見送りながら冬木に言った。
「あなたはポー(アメリカの詩人・小説家。代表作『モルグ街の殺人事件』)の『盗まれた手紙』という小説をご存じでしょう。家じゅう捜索しても見つからなかった手紙が、ちゃんと目の前の状差しに差してあったという小説ですね。