후리가나로 읽는 일본 고전
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しぐれがさ
人情武士道
山本 周五郎
山本 周五郎의 人情武士道(しぐれがさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,700자 · 51화면
二
二
夜が明けて、宗七とお雪とが門前に雨をよけながら立っているのを見たとき、番士がどんなに驚いたか云うまでもないだろう。……まさか本当に、夜通し待っているとは思わなかった彼等は、その辛抱強さにうたれて、すぐその旨を係りへ通じた。
用人幸野権太夫はむろん宗七の名を知っていたので、一応自分が会って事情を糺した上、仔細を主君に言上すると、備中守はすぐに会おうという。そこで権太夫は、衣服を着替えさせた上御前へ伴れて出た。
備中守正倫は上機嫌で、
「権太夫、式張ったことは許してやれ。……宗七だな、許す、近う近う」
「御意だ、無礼お許しとあるぞ」
権太夫に押されて、宗七は恐る恐る膝行した。
「昨日、杉田屋より求めた品に就いて願いというのは何だ。遠慮はいらぬ、申してみい」
「恐入りまする、甚だ、勝手なことを申上げて恐入りまするが、あの品を私めにお戻し願いとう存じます」
「返せというか、ほう……なぜだ」
「あれは、まだほんの、未熟なもので、かたちもなっては居りませぬ、私の留守に杉田屋が持って行きましたので、他人様に見せられる品ではないのでございます」
「余にはそう思えぬがの、鯉の名人と云われる宗七には珍しい蛙、妙作と思うぞ」