일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じんせいのらくじ

人生の楽事

福沢 諭吉

福沢 諭吉의 人生の楽事(じんせいのらくじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,300자 · 7화면

아오조라 문고

この外に一名に付き毎年凡そ二、三百円を生命保険に掛けて死後の安心を得せしむるの要もあれば、学者の身に費すもの凡そ一万五千円として、他は研究の費用なり。その高は際限なきことなれども、仮に先ず三万五千円とすれば、両様合して五万円を毎年消費する勘定なり。或は右の如く計画しても、十名中に死する者もあらん、又は中途にして研究所を脱する者もあらん、又は不徳義にして怠る者もあらんなれども、十名共に全璧ならんことを望むは有情の世界に無理なる注文にこそあれば、十中の五にても三にても、前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足るべし。一人の学力能く全世界を動かすの例あり。期する所は唯その学問の高尚深遠に在るのみ。

以上の趣向は老生が壮年のときより想像する所にして、人に語るも無益なるを知り、一、二親友の外に口外したることもなく、人生の運命は計られず、万に一は自分の身に叶うこともあらんかと独り窃に夢を画きたることもなきに非ざれども、畢竟痴人の夢にして、迚も生涯に叶うべき事に非ず。左れば今満堂の諸君は年尚お少し、一生の行路に幾多の禍福に逢うは必然の数にして、或は大資産の身と為り、衣食余りて別に心身の快楽を求め、特に大に好事心を逞うせんとしてその方法を得ざるが如き境遇に際することもあらんには、むかし/\明治二十六年十一月十一日、慶應義塾