일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じんせいみっつのたのしみ

人生三つの愉しみ

坂口 安吾

坂口 安吾의 人生三つの愉しみ(じんせいみっつのたのしみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,953자 · 16화면

아오조라 문고

秀吉や秀次も有馬や熱海の湯治を愛した記事はあるが、今日残っている秀吉の湯殿は日本の湯殿としては豪奢な建物であるが、ローマの浴室とは比ぶべくもない。日本の当時の建築では、大宮殿に常に満々と湯を満したり、蒸気を満したりする設備が不可能でもあったろう。玄宗と楊貴妃が温泉にひたって快楽を満喫したのも有名な話。日本は温泉の国で、湯泉場にドンチャン騒ぎは附き物であるが、ローマ風呂の豪奢の片鱗をとどめるほどの浴室もなく、大半は奥の細道の心境を旨とするかの如き質実剛健ぶりで、亡国の相に縁遠いのは大慶の至りである。銀座に東京温泉なるものが開店する由であるが、江戸時代の大衆浴場を鉄筋コンクリートにした程度のものらしく、一パイ飲み屋が社交喫茶だのキャバレーなどと現代風を呈している以上は、浴場にこの程度の現代風が現れるのは遅きに失したぐらい、酒と女と風呂は暴君にも庶民にも三位一体の快楽をなしていた。

私は沐浴が好きである。水浴は海も谷川も滝にうたれるのも好きだ。温浴は四十度から四十三四度ぐらいまでのぬるいのに長くつかって、特に後頭部を湯につけ、後に冷水でよくもむのが好きである。