후리가나로 읽는 일본 고전
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
海野 十三의 人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 53,879자 · 109화면
兄妹の父親も、このことをきいて心配しないでもなかったけれど、まさか後に起ったような大事件になるとは気がつかず、まあいい加減にしておいたのであった。正太が、最後にイワノフ博士を訪ねたのは兄妹がいよいよ日本へ帰るについて、汽船にのりこもうという日の前日のことであった。が、その日家中が出発の準備のため、荷造りやなにやかやでごったがえしの忙しさの中にあるのにもかかわらず、正太は夜に入って、家へ帰ってきた。そして、
「僕、今日はなんだかたいへん睡いから、先へ寝かせてもらうよ」
といって、ひとり先へ寝床へもぐりこんでしまった。
航海中の出来事
やかましい検査のあった後で、ようやく汽船ウラル丸は、ウラジオ港を出航した。
「ああ、お父さま。さよなら、さよなら」と、マリ子は舷側から、白いハンカチーフをふって埠頭まで見送りにきてくれた父親にしばしの別れを惜しむのであった。
「さよなら、さよなら」正太も声をはりあげている。
やがて、父親の姿もだんだん小さくなり、埠頭も玩具のように縮まり、ウラジオの山々だけがいつまでも煙のむこうに姿を見せていた。それでも兄妹は、まだ甲板を立ち去ろうとはしなかった。