후리가나로 읽는 일본 고전
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
海野 十三의 人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 53,879자 · 109화면
このときマリ子は、兄の正太が最後にイワノフ博士邸から帰ってきたとき、たいへん気分がわるそうだったことをふと思いだしたので、
「ねえ、兄ちゃん。あれは一体どうしたの」
と、たずねた。正太は、とつぜんの妹の問いに、はっとおどろいたようであったが、あたりを憚るように声をひそめ、
「うん、マリちゃん。あの日ばかりは、さすがの僕も後悔したよ。つまりイワノフ博士の人造人間エフ氏の実験をたいへん長いこと見せてくれたんだが、あの日は、人造人間エフ氏の身体と僕の身体との間になんだか怪しい火花をぱちぱちとばせてさ、急に目まいがして、しばらくなんだか気がぼーっとしてしまったんだよ」
「まあ、ひどいわね。イワノフ博士はまるで魔法使みたいね」
「それからどのくらいたったかしれないが、気がついてみると、僕はいつの間にか安楽椅子のうえにながながと寝ていたんだよ」
「あら、じゃ兄ちゃんは、博士からよほどひどいことをされたんだわ」
「さあ、博士からされたんだか、それとも僕と向いあっていた人造人間エフ氏からされたんだか分らないがね。とにかくそれからのちすっかり気持がわるくなって、家へ帰ってもすぐ寝床へもぐりこんじまったんだよ。