후리가나로 읽는 일본 고전
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
海野 十三의 人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 53,879자 · 109화면
「もしもし、あなたがたは、切符をどうしました。切符をおいていってください」
出口にがんばっていた船員が、大木老人たちをよびとめた。
「なんじゃ、切符かね」
大木老人は、もどってきて、ポケットからしわだらけの切符をとりだした。
「さあ、おまえたちも切符を出して、このおじさんにくれてやるんじゃ」
大木老人は、兄妹の方をふりかえっていった。正太とマリ子は、それぞれ切符をとりだして、船員にわたした。
「兄さん、はやく出ましょうよ」
マリ子は正太の腕をひっぱった。そのときマリ子は、兄の腕がたいへん固いので、びっくりした。それをたずねようとおもっているとき、また大木老人がうしろをふりかえって、
「さあさあ、なにをぐずぐずしているのじゃ。早くこっちへおりてこんか」
と、ひげをうごかしながらどなった。
マリ子は、それに気をとられてそのまま汽船をおり、桟橋に立った。
「こっちじゃ。この自動車にお前さんがたもおのり。わしが途中まで送っていってやるよ」
大木老人は、なにもかも胸のなかにのみこんでいる気になって、車の中から兄妹をいそがせた。正太がさきに自動車のなかに入った。
マリ子もつづいて入った。