후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんレコード
人間レコード
夢野 久作
夢野 久作의 人間レコード(にんげんレコード)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,936자 · 20화면
青年ボーイは眼を青白く見開いて冷やかに笑った。無言のまま毛布と、黒い毛糸で包んだガス発生器らしいものと、ゴム管を一まとめにして毛布の中に丸め込んで弟分のボーイに渡すと、車掌用の合鍵とネジ廻しを使って迅速に扉の掛金と鍵を開いた。ハンカチで鼻を蔽いながら少年ボーイと二人で室内に這入ってガッチリと鍵を卸した。大急ぎで窓を開くと、つめたい夜気と共に、急に高まった列車の轟音が室内にみちみちた。
赤茶気た室内電燈に照らされた寝台の中には最前の小柄な瘠せ枯れた白人の老爺が、被布から脱け出してゴリゴリギューギューと鼾を掻いている。
青年ボーイが少年ボーイを振返った。
「列車の中に相棒は居ないね」
少年ボーイが簡単にうなずいた。青年ボーイが今一度冷笑した。
「フン。ここまで来れば東京まで一直線だからね。人間レコードだと思って安心していやがる」
「エッ。人間レコード……」
少年ボーイがビックリしたらしく眼を丸くした。青年ボーイの凄味に冴えかえった顔を見上げて唇をわななかした。
「ウン。この爺が人間レコードなんだよ。アンマリ度々人間レコードに使われるもんだからコンナに瘠せ衰えているんだ」