일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あだうちきんしれい

仇討禁止令

菊池 寛

菊池 寛의 仇討禁止令(あだうちきんしれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,238자 · 35화면

아오조라 문고

「いや、そうはいかんよ。あの娘は、貴公が東京から迎えに帰るのを、待っているという噂だぜ」

「本当ですか。伯父さん」新一郎は、ぎょっとした。

「本当らしいぜ、どんな縁談もはねつけているという噂だぜ。貴公も、年頃の娘をあまり待たすのは罪じゃないか。それとも、東京でもう結婚しているか」

「いや、結婚などしていません」新一郎は、はっきり打ち消した。

「早くお八重殿を欣ばせたがよい、ははははは」

「ははははは」新一郎も、冗談にまぎらして笑ったが、しかし心の中は掻き乱された。彼は、お八重を愛していないのではなかった。しかし、自分は、正しくお八重の父の仇である。この事実を隠してお八重と結婚するのは、人倫の道でないと思ったからである。

といって、お八重に対する思慕は、胸の中に尾を曳いていて、他の女性と結婚をする気にはなれないのであった。

新一郎は、婆やと女中と書生とを使って、麹町六番町の旗本屋敷に住んでいた。家も大きく、庭も五百坪以上あった。

国に残した両親は、いくら上京を勧めても、国を離れるのは嫌だといって東京へ出て来なかった。

国の両親を見舞かたがた、新一郎はお八重姉弟の様子も知りたく、一度高松へ帰省したいと思ったが、頼母を殺した記憶が、まだ生々しいので、いざとなると、どうしても足が向かなかった。