후리가나로 읽는 일본 고전
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あだうちきんしれい
仇討禁止令
菊池 寛
菊池 寛의 仇討禁止令(あだうちきんしれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,238자 · 35화면
多くは軽輩の士であったが、天野新一郎だけは、八百石取の家老天野左衛門の嫡子であり、一党の中では、いちばん身分が高かった。
天野新一郎は、少年時代から学問好きで、頼山陽の詩文を愛読しているために、その勤王思想の影響を受け、天朝の尊むべく幕府の倒すべきを痛感している今年二十五歳の青年武士であった。
小姓頭に取り立てられて、今日の重臣会議の末座にもいたのである。
「それで、成田頼母の俗論が、とうとう勝利を占めたというのか」小泉は、肱を怒らしながら、新一郎にいった。
「左様、藤沢恒太郎殿が順逆を説いたが、だめでござった」新一郎は、自分までが責められているように、首を垂れている。
「土佐兵に抵抗するというのか、錦旗を奉じている土佐兵に。負けるのに決っているじゃないか。土佐は、スナイドル銃を二百挺も持っているというじゃないか」山田甚之助が、嘲るようにいった。
「賊軍になった上に、散々やっつけられる。その上、王政復古となれば高松藩お取り潰し。大義名分を誤った上に、主家を亡す――そんな暴挙を我々が見ておられるか」小泉は、歯を噛んで口惜しがった。
「早速、成田邸へ押しかけて、あの頑固爺を説得しよう」